今回のレビューはこの1枚。
- アーティスト: ソナタ・アークティカ
- 出版社/メーカー: マーキー・インコーポレイティド
- 発売日: 2003/02/21
- メディア: CD
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Winterheart's Guild/Sonata Arctica
2003年発表の3rdアルバム。
では行きましょう。
1.Abandoned, Pleased, Brainwashed, Exploited
アルバム一曲目飾る疾走曲。
凍てつく荒野をイメージさせる冷めたメロディが非常にカッコいい。
分厚いコーラスも非常に良い。
途中スローになってじっくり聴かせるパートもあるなど全体としては素晴らしいのだが、ギターソロもなくて、ギターの存在感が薄いところは残念。
2.Gravenimage
最初しっとりとスローから始まるミドルチューン。
途中で突如疾走開始。
ドラマチックで良い曲なのは間違いないが、アルバムの中の位置としては1曲目で盛り上げたところで、少し落ち着いてしまうので微妙なところ。
前後の楽曲が超名曲なのも悪いんだけど。
3.The Cage
イントロのキーボードが非常に印象的。
個人的にはこのアルバムで一番の楽曲。
圧倒的な勢いで駆け抜けるキラーチューンでしょう。
ソロ前のハイトーンも聴き所の一つ。
ソロはキーボードが大活躍し、ラストサビのコーラスも圧巻。
4.Silver Tongue
シャッフル系でミドルテンポの楽曲。
サビもノリノリでカッコいいメロディ。
曲の終わりのドラムがあんまりピリッとしない。
もう少しきちんとキメてほしい(笑)
5.The Misery
切ないイントロから始めるスローバラード。
カッコのボーカルも非常にエモーショナルで良い。
曲の位置も非常に適切だと思う。
ラストサビ後に切り込んでくるギターも泣ける。
6.Victoria's Secret
こちらも美しく疾走するナンバー。
まさに「北欧」、冬をイメージさせ幻想的な雰囲気を持っている。
何故だか曲のラストが、次曲の「Champagne Bath」と繋がっているのだが、これは少し蛇足ではないだろうか。
7.Champagne Bath
イントロはネオクラシカルなギターが炸裂。
メロディアスだが、哀愁というよりは勢いがあるという感じ。
間奏ではキーボードとギターのクレイジーな掛け合いが楽しめる。
間奏明けは、何となくディズニー風味。
8.Broken
ミドルテンポで少し重くて、無機質でデジタルな雰囲気が感じられる。
これまでのSonata Arcticaの楽曲では、あまりないタイプの曲だと思う。
こういう曲でもメロディの非凡さと、幻想的な雰囲気はSonata Arcticaならでは。
ギターのボリューム奏法も中々聴かせる。
9.The Rest of the Sun Belongs to Me(ボーナストラック)
ストレートな疾走曲。
メロディの透明感が聴き応え十分。
ボーナス曲ではあるが、またまたクオリティが高い。
間奏のギターとキーボードのソロはテクニカルでスリリング!
10.The Ruins of My Life
イントロが静かに始まるのでバラードかと思いきや、いきなりの疾走。
Aメロ裏のギターは少し変わっていて耳が行く。
歌メロは全体を通して泣けるメロディ。
曲の最後はもう1回疾走が聴きたかった。
11.Draw Me
エンディング感が強いバラード。
メロディが美しくて良いんだけど、最後は疾走してほしかったなという気持ちもある。
Sonata Arcticaはこのアルバム以降、メロディック・スピードメタルから少し距離を置き始めた感がある。
このアルバムも疾走曲はしっかり収録されているが、様々なタイプの楽曲が楽しめる。
では、また。