【CDレビュー】Silence/Sonata Arctica【全曲コメント】

こんにちは。
神矢翔( @kamiya_S25)です。
 
 
今日紹介するのは、Sonata Arcticaの『Silence』
前作『Ecliptica』から2年を経て発表された作品で、前作の音楽性を踏襲しながらもさらに洗練された印象。
それでは、行きましょう。
 
Silence

Silence

 

 

 
1.of Silence
アルバムのオープニングを飾る小曲。
台詞が入っていて、まるで映画が始まるよう。
アルバムへの期待感が高まる。
 
2.Weballergy
前曲からなだれ込んでくる。
イントロのキーボードにメロディが印象的で圧倒的疾走感。
Bメロ裏のキーボードが良い仕事をしている。
とにかく明るいサビのメロディ。ライブでは合唱という感じ。

3.False News Travel Fast
幻想的なイントロから始まって、疾走を見せる曲。
メロディに哀愁が漂っており、展開も凝っていて、前曲Weballergyとはまた違った味わい。
キーボードのソロがまた良い。

4.The End of This Chapter
ここで1曲バラードを挟んで少しクールダウン。約7分の長尺な曲。
電話をしている声から曲が始まり、切ないピアノのメロディに入っていく。
デスボイスが挿入されているのも面白い。
色々な歌メロが出てきて、なかなか複雑な展開を見せる。
アウトロのピアノが泣ける。

5.Black Sheep
バラードから一転して疾走系の曲。
強力なイントロは変拍子だからだろうか。他と違う感じがする。
曲全体も短めなので、一気に駆け抜ける感覚が強い。
間奏のギターとキーボードの速弾きフレーズも素晴らしい。

6.Land of the Free
タイトルで、Gamma Rayの同名曲を思い出す人も多いでしょう。
メロスピ曲です。
間奏の掛け合いはライブで盛り上がりそうだけど、賛否両論といったところ。

7.Last Drop Falls
もう1曲バラードが入る。
シングルカットされたとのことで、さすがの名曲。
カッコのボーカルの伸びやかで素晴らしい。
「The End of This Chapter」よりは展開がシンプルなので、どちらが好きかは人によるところ。

8.San Sebastian (Revisited)
個人的にはSonata Arcticaで一番好きな曲。
まさにメロディの洪水。
最後の大合唱は、もう何も言う必要はないでしょう。

9.Sing in Silence
ミドルテンポのナンバー。
哀愁漂う曲で悪くはないが、このアルバムの中では地味な印象か。

10.Revontulet
90秒ほどの短いインスト曲だが、様式美爆発でインパクト抜群。
まさに「北欧」って感じ。

11.Tallulah
このアルバム三度のバラード。
ボーカルとピアノのみのパートから始まるのだが、落ち着いたピアノに引き込まれる。
カッコのボーカルは意外とバラードで生きるのではと感じる。

12.Wolf & Raven
終盤で超疾走曲。
ソナタ最速なのでは?
非常にテクニカルに仕上がっている。
カッコのシャウトもカッコいい。
 

13.Respect the Wilderness (ボーナストラック)
これがボーナストラックなのはおかしいくらい、クオリティが高い楽曲。
安定感がある疾走曲。

14.The Power of One
11分半の長尺曲。
まぁ、長いといっても、最初と最後に音楽ではない部分がかなり入っているのだが。
展開ごとに良い部分もあるのだが、長くてダレル印象もある。
 
 
 
前作のレビューで自分は、「演奏内容が単純だ」と書いていた。
このアルバムはその点は見事に解消されていると思う。
Sonata Arctica的メロディック・スピードメタルの到達点と言えるアルバムでしょう。 
 
では、また。