要は、フリーランスが安心して子どもを産んで、育てられる仕組みがないからどうにかしてほしい、という話。
一般的にフリーランスのメリットは以下のような感じ。
- 組織に縛られない
- 場所・時間から自由になる(仕事の種類によってはそうでもない仕事も多い)
- 自分がやった仕事がすべて自分の成果となる。
このあたりは会社員にはない特権である。
逆に、会社員は会社に縛られる代わりに、フリーランスにはない数々の保証がある。
これは根本的な働き方の違いによるもので、どちらが良いかは人によって異なる。
会社員は保障が充実している代わりに、成果を上げても収入が青天井に上がるわけではない。
フリーランスは不安定な立場にはなるが、自分が成果を上げることができればいくらでも収入が上がっていく。
フリーランスは自由だ。
自分の能力ひとつで仕事をし、それに対する評価がダイレクトに返ってくる。
その代わり何があっても自己責任である。
フリーランスの自由を享受しながら、会社員並の保証がほしいというのは、ちょっと通らないと思う。
会社員並みの保証が欲しいのなら、会社員になるしかない。
責任を背負えない人はフリーランスになるべきではないのだ。
一方で、本当はフリーランスになんてなりたくないのに、色々な都合でフリーランスでしか働けない人たちというのもいる。
こういう「本当は会社で働きたい人たち」を救うためには、フリーランスの保証を上げるのではなく、そういう人でも会社で働けるような改善をするべきだと思う。
子どもを産み育てやすい会社というのは、子育て中でない人にとっても働きやすい会社である。
対価を払わずに守ってもらえることはない。
フリーランスの保証を上げれば、自由の面が削られることになると思う。
フリーランスになりたい人が目指すのは、そういう社会なのだろうか。
では、また。