【書籍レビュー】20歳の自分に受けさせたい文章講義/古賀史健【書評】

こんにちは。
神矢翔( @kamiya_S25)です。
 

大したアクセス数のブログではないが、一応こうやって文章を全世界に向けて公開している。

だから、文章の書き方を勉強してみようと思った。

そこで、選んだのがこの本だ。

 

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

 

 

ブログを書く人や、ライターを目指す人でなくても、日常生活でも文章を書く機会は意外と多い。

レポート、メール、ちょっとしたメモ、現代ならTwitterも。

日々大量の文章に触れている現代人は、誰もが文章の書き方を学んだ方が良い。

 

文章を書くことで

「はじめに」で次のことが書かれている。

 "書く技術"を身につけることは、そのまま"考える技術"を身につけることにつながる

"書く技術"が身につけば、ものの見方が変わる。物事の考え方が変わる。そしてきっと世界を見る目も変わってくる。

 

これは自分も文章を書くことの効用として考えていたことだ。

書くことで、何となく思っていたことがきちんと整理される。

そうすると考える力が伸びてくると思う。

このことは以前ブログにも書いた。

自分が思っていたことは間違っていなかった。

kamiya-syo.hatenablog.com

 

書くことで考えられるということがあるから文章について勉強することは重要なのだ。

わかりやすい文章を書くことは、学校や仕事で役に立つ。

でも、それ以上に重要なのは考える力が身につくことだ。

考える力は何をするにも一番重要な能力だ。

インプットばかりでなく、アウトプットが大事と言われるのはそのためだ。 

 

「翻訳」するということ

文章を書くのは難しい。

それは頭の中で考えが「ぐるぐる」しているからだ。

その考えを文章にするために翻訳しなければいけない。

翻訳の考え方は今まで持っていなかったので、なるほどなと思った。

私も書くことがないなと思うことはあるが、たしかに文章としては出てこないのだが、確実に何となく思い・考えはある。

その「ぐるぐる」を文章に変換するのが書く技術で、翻訳力なのだ。

細かい文章のテクニックなんかより、この考え方を身につけることが何よりも重要だと思う。

意識すると文章に対する姿勢が変わってくる。

 

主張・理由・事実

文章には「言いたいこと」がある。

「言いたいこと」を伝えるために文章を書いているのだ。

「言いたいこと」を明確にするために、理由を加えて、事実を添える。

この3つがすべて揃っているのが倫理的な文章ということだ。

3つのどれが書けてもイマイチな文章になってしまう。

ブログの場合とりあえず何か書こうと思うと、「主張」が弱いことがある。

とにかく「主張」が決まれば他の部分はおのずと固まってくる。

ノルマ的に何か書かなければいけない場合でも、「主張」の部分を強く持てば良い文章が書けるような気がする。

 

起転承結

文章の構成もかなり参考になることが書かれているが、「起転承結」を取り上げたいと思う。

小説ならともかく、ブログ等の文章では起承転結は使いづらい。

そこで「転」を配置転換して、起の直後に持ってくるのだ。

そうすることで、

一般論は否定されることによって「どんな議論が展開されるんだ?」と興味を引くことができる。

 冒頭で一般論を示した後に、「しかし」と否定する書き方はよく使う方法だと思う。

こうやって体系化して示されると納得できる。

 

全体を通して、かなり勉強になった。

今後はこの本に書いてあったことも取り入れて文章を書いていきたいと思う。

この文章もそうなのだが、何となく勢いで書き始めるのではなく、プロット的なものを作成して書くというのも今後やっていきたいと思う。

考えてばかりで書かないのは一番良くないので、今はとりあえずどんどん書いていこう。

 

それでは、さようなら。