【CDレビュー】Inhuman Rampage/DragonForce

こんにちは。
神矢翔( @kamiya_S25)です。
 
今日はこの一枚をレビューしてみたいと思います。
Inhuman Rampage/DragonForce

 

Inhuman Rampage

Inhuman Rampage

 

 

 
 
【収録曲】
1.Through The Fire and Flames 
2.Revolution Deathsquad 
3.Storming The Burning Fields
4.Operation Ground And Pound
5.Body Breakdown 
6.Cry For Eternity
7.The Flame Of Youth 
8.Trail Of Broken Hearts 
9.Lost Souls In Endless Time  ※日本盤のみのボーナストラック
 
イギリスのメロディック・スピードメタルバンドの2006年リリースの3rdアルバム。
割と新しいアルバムだと思ってたけど、もうすぐ13年経つというのは驚き。
もうそんなに前か。
DRAGONFORCEは7枚のアルバムを発表しているが、このアルバムが最高傑作だと思う。
メロディックスピードメタルの歴史に悠然と輝く一枚、と言っても過言ではない。
 
「メロディック・スピードメタル」
このジャンルは文字通り、「メロディック」で「スピード」がある「メタル」だ。
そして、DRAGONFORCEはジャンル名どおりの音楽で、各項目を尖らせたような音を奏でる。
 
とにかく速い。いくらスピードメタルと言ってもここまで速いのにはなかなかお目にかかれない。
とにかくスピードに振ってて、このアルバムも1曲バラードが入っているのを除くと、全曲疾走曲。
メロディも素晴らしい。
メロディだけで言えば他のバンドのキラーチューンレベルのメロディがバシバシ出てくる。
 
紛れも無い「メロディック・スピードメタル」だ。
 
プログレッシブな展開を見せるわけではなく構成としてはシンプルなのに、全体的に曲が長くて大体6〜7分くらい。
なんで曲が伸びるかというと、とにかくギターソロが長い。
速弾き速弾き速弾きと、ひたすら速弾きが展開されるけれど、意外と飽きない。
ギターのスタイルとしては、メロスピっぽいネオクラスタイルに忠実なギターではなくて、ワーミーとアーミングを多用したアバンギャルドなスタイル。
これがかなり個性的で、メロスピのジャンルではあまり聴いたことがないスタイル。
もしも、ありがちなネオクラシカルに忠実なギターだったら、ここまでの人気は出ていない気がする。
 
 


DragonForce - Through The Fire And Flames (Video)

誰もが認めるDRAGONFORCE一番の代表曲。
DragonForceの特徴として、正式にはなんて言うのかわからないけど、二段階サビがある。
この曲も「あぁ、ここがサビね」、と思っていたら更にもう一段階盛り上がる。
天まで羽ばたいていくイメージ。
ギターソロの時に手元のアップが映る教則ビデオ的なPVも見所。
 
 
この難易度のギターがライブで弾けるのかと思うけど、ライブもそんなに悪くない。
以前、とんでもなく下手な映像があがってたせいもあって、ライブ下手なんじゃないかと思う人もいるみたいだけど。
自分も何回か観たことがあるけど、かなり再現されててかなり楽しめた。
 

ギタリストのサムとハーマンはBABYMETALの『Road of Resistance』のレコーディングに参加している。
DRAGONFORCE聴いたことがある人がこの曲を聴くと、まんまDRAGONFORCEじゃんって笑うと思う。
作曲にも関わっているならまだわかるんだけど、ギターのみの参加で一聴してドラフォなのはすごい。
それだけギタープレイの個性が強い証拠。
 
 
 
ほぼ疾走曲で揃えているせいもあり、どの曲も同じように聴こえる欠点はある。
それは、クオリティが安定しているとも言えるけど。
 
速くて、メロディもはっきりしていてわかりやすいから、初めてメタルを聴くっていう人にもおススメの一枚。

 

 

では、また。