【CDレビュー】Keeper Of The Seven Keys Part 2/Helloween【全曲コメント】

こんにちは。
神矢翔( @kamiya_S25)です。
 

kamiya-syo.hatenablog.com

 

前に『Keeper Of The Seven Keys Part 1』のレビューを書いて、Part 2のレビューも近いうちに書くと言っておきながら、5か月経過……

今日は『Keeper Of The Seven Keys Part 2』をレビューをします。

今回も全曲コメントで。
 

 

1988年発表の3rdアルバム。

元々は『Keeper Of The Seven Keys Part 1』とセットで同一パッケージでリリースする予定だったとのことで、方向性としては似ているものの全体としてかなりレベルアップしている。

特にキャッチーさの進歩が著しい印象。

あと、個人的には前作と比べてコミカルな部分が目につく。
 

1.Invitation

アルバム全体のイントロダクション的な1曲。

1分程度の短めなインストだが、高揚感があり期待が高まる。

 

2.Eagle Fly Free

言わずと知れた代表曲で、このジャンルの最重要曲。

Helloweenの楽曲で一曲選ぶとすれば、この曲になるでしょう。

キスクの伸びかで澄み切ったハイトーンボイスが存分に生かされた、the メロディック・スピードメタル。

これまでのハロウィンで一番キャッチーな楽曲と思われる。

マーカスのタッピングを用いたベースソロも聴きどころ。

 
3.You Always Walk Alone

マイケル・キスク作曲の楽曲。

怪しい感じから始まって、疾走パートへ。

ロディアスな曲ではあるが、ヴァイキーやカイの曲とはまた違う感じで面白い。

1回目のギターソロはオリエンタルな 風味で味わい深い。

2回目のソロはロックだけど、ダークな味わい。

 
4.Rise and Fall

イントロの妙な笑い声がコミカルで、歌メロも何となくとぼけた感じ。

Bメロのブレイクが良いアクセントになっている。

サビは明るくてキャッチー。

ギターソロの最初のミュートフレーズはHelloween節といった趣。

色々と動物の声とか効果音も入っていて面白い。

曲の最後には口笛も。


5.Dr. Stein

アルバム全体としてコミカルな面が顔を出すが、この曲は特にコミカルな一曲。
ミドルテンポでキャッチー、曲のテーマはフランケンシュタイン博士らしい。

Helloweenがメタルの枠には収まらないバンドであることを示しているような。

前曲の「Rise and Fall」とともに、ヴァイキーらしい曲と言えるのかな。

間奏最後のオルガンパートが好き。

 

6.We Got the Right

これもマイケル・キスク作曲の曲。

静かな出だしから力強く展開していく。

ミドルテンポでどっしりと、しかしメロディアスに歌い上げる。

キスクの力強さが存分に堪能できる。

 

7.March of Time

カイ・ハンセン作のスピードメタルの名曲。

このアルバムではEagle Fly Freeに並ぶ1曲だと思う。

サビは壮大なコーラスと共に歌い上げる。

ライブのマーカスのパフォーマンスも面白い。


8.I Want Out

現在でも度々演奏される楽曲。なんならガンマレイでも演奏される。

これもカイの作で、既にHelloween脱退を決めていたこの時のカイの心情を表しているような名曲。
ドラムが後乗りだからか、意外と疾走感が抑えめな気がする。
ギターソロはMSGの「INTO THE ARENA」そのまんまじゃないか?
余談ですが、アンディのI Want Outはサビの裏声感が強すぎて苦手です。


9. Keeper of the Seven Keys

13分以上の長尺ナンバー。

前作収録で同じく長尺に「Halloween」と対になる楽曲。

落ち着いたアルペジオからの力強い展開からスタート。

長い楽曲だが目まぐるしい展開で飽きさせないし、サビのクサイメロディが素晴らしい。

 

10.Save Us

前曲でアルバムが終わりの雰囲気もするが、この曲は力強く疾走していくスピードナンバーで、アルバムラストにあることで全体が引き締まっている。

割とオーソドックスな楽曲で、ギターソロのツインリードが特にカッコいい。

 

 
このアルバムを最後にカイ・ハンセンがバンドを離れることに。
この後のHelloweenはメタルに限定せずバラエティに富んだ楽曲を発表し、Gamma Rayは愚直にメタル道を邁進していくという印象。
どちらが好きかというのは人によるかと思うけど、自分はGamma Rayの方かな。
 
では、また。