部署異動とか退職で去っていく人が、ちょっとしたお菓子配りながら一人ずつ席回って挨拶していくやつあるじゃないですか。
「お世話になりました、これどうぞ」だけだと失礼だと思ってるのか、数ターン話するくだりあるでしょ。
あれがメチャクチャ嫌なんだよね。
配る方も嫌だけど、もらう方も嫌だね。
もちろん仲良い人とだったら、話も盛り上がるだろうし全く問題ないんだよ。
問題はあまり仲良くない場合ね。
俺の場合は大体の人と仲良くないから、ほとんどこのパターンなのよ。
仲良くない、っていうのはちょっと語弊があるな。
正確には仲良くもなければ、悪くもないっていう、本当に何もない状態。
これだと話すそういう数ターンのエピソードにも事欠く状態になっちゃうんだよね。
相手も、「やべえ、こいつとのエピソード全然ないし、話すことないぞ」って雰囲気になっちゃってるんだよね。
じゃあ、お菓子渡すだけで良いじゃんと思うんだけど、そこはお互い大人だから不毛なタイムに突入するんだよね。
初手は、「○○(少し関わりがある業務)では本当にお世話になりました」みたいに、一応業務内容知ってれば繰り出せるうっすい、感謝みたいな。
「いや、こちらこそ、○○さんのおかげで助かりましたよ」って思ってもいない返し。
「次の部署(仕事)はどんな感じなんですか」と興味もないのに一応質問。
「次は○○なんですよ」と回答がきて、「○○さんなら新天地でも活躍できますよ」と返すみたいな。
俺も大人だから、話す前から結末まで予想できる、新しい情報も何もないテンプレをなぞることの価値はわかるよ。
天気の話に本当に興味がある人はいないけど、話題を共有することでコミュニケーションになるからな。
例えば、朝の挨拶だって、「おはようございます」と言ったら、「おはようございます」と返ってくるなんて最初から明らかだけど、じゃあやらなくて良いかとはならない。
でも、この状況のツラさは、テンプレをなぞるのが不満とかじゃなくて、相手と何の関係も築けていない自分の無能さが浮き彫りになるところはじゃないかな。
自分の後に、明らかにお互いが楽し気に話しているペアを見ると、人間力の差を感じたりするね。
話すことないと相手に思わせている申し訳なさもあるね。
年度末の異動シーズンは、自分の異動のこともそうだけど、こういうところでも憂鬱になるな。
このコミュニケーションは絶対発生するから、先に色々準備しておこうかな。
会話のパターンを色々考えておけば何とかなるだろう。